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太陽のあたる場所

早く大人になりたいと夢みてた 今しかできないことは一生 夢の結晶 いつか実証

「ヒメアノ~ル」(ネタバレあり)

「ヒメアノ~ル」観ました。一日中森田くん(役)のこと考えちゃって辛い。

何を言ってもネタバレになりそうなんですが、とりあえずなんで「初日だから仕事前に初回で観てこよ~」と思ったのか私……。

剛くんのお芝居の素晴らしさや、作品についてはたくさんの方が語っていらっしゃると思うので、今更私が語ることもないと思うのですが、森田くんのことを語りたい気もします。

 

私にはどうしても「生まれついてのサイコパス」には思えなくて、何が彼を殺人に駆り立てているのかが分からなくて。

もちろん高校時代のイジメが主な理由なんでしょうけど、だとしたらなぜ家族に暴力を振るうようになったのかが分かりません。だってラストシーンではお母さんと仲良さそうだったのに…。

それと、犯行自体は雑なのに犯行手順ははっきりあること。最初の殺人では、

拉致→拘束→暴行および殺害→自慰→埋める という手順をとっています。

その後の犯行にも、共通するところがあったりして、回数を重ねることで殺人がはっきりと快楽を求める手段に変わっていったり、欲望に忠実になったり、最初の殺人ではしっかりと計画された秩序的なものだったのが、秩序がなくなっていったりもしてはいますが、だいたいの手順は似たようなものです。それが彼のもとの性格を表しているように見えなくもありません。

それから、岡田くんには負の思い出の印象が強くて、森田くんには楽しい思い出の印象が強いところも興味深いです。

岡田くんは、森田くんが自分たちを殺そうとしている理由が「高校時代自分もイジメに加担していたから」だと思っていましたが、森田くんはそんなこと覚えてもいなかった。ならばなぜ、彼は岡田くんを殺そうとするのか。それは森田くん本人にもわからなくて、誰にもわからないのかもしれない。

森田くんに出会った最初のシーンで岡田くんは「あまり話したこともない元同級生」と語っていますが、実際は違った。

高校に入学して初めてしゃべった友達で、趣味も合って、家に遊びに行くような関係で。

森田くんが死ぬときに振り返るのは、きっとこの時の楽しかった思い出なんだろうな。

出来れば岡田くんにもそうであってほしい。

森田くんが唯一優しかったシーンと言えば、散歩している犬を避けたところです。

彼が自然体でいられ、大切に思える存在が犬だけだったなんてそんな悲しいことはないんじゃないかと思いました。

彼はきっと、無垢で、純粋で、優しくて、本当に普通の「普通の子」だったんだと思います。

人の悪意は恐怖です。

人をここまで壊してしまう。

この映画は、残虐シーンやコメディーシーンばかりクローズアップされがちだけど、森田正一の人生として見てみるのもありかもしれません。

 

お尻のアップで「剛くんの!ケツ!!!」って興奮してごめんね。